皆様初めまして、LittleJackフィールドテスターの梶原と申します。
LittleJackのブログ開設に伴いまして、私も月に数回書かせて頂くことになりましたので、今後宜しくお願い致します。
最初ですので、簡単に自己紹介させて頂きます。
福岡県久留米市出身で現在は大分県大分市に在住しています。
釣りはリバーシーバスが年間の大半を占めますが、冬場にアジ、メバル等々のライトゲームや夏~初秋にチニングやショアジギングを楽しむことも。
メインのシーバスフィッシングは博多湾で始め、もう長いことやっています。
現在は大分市内の河川をメインフィールドにし、年間200日以上フィールドに足を運んでいます。
また、九州各地に遠征も行っていますので、河川、海問わず様々なフィールドを経験してきていますので、それらの蓄積した経験やデータ、ノウハウを皆様にお伝えしたいと思っています。
第一回の今回は何を書こうかと悩みましたが、私がデイゲーム、ナイトゲーム問わず良く使用するバイブレーションプラグ「FORMA ADICT」の御紹介をしたいと思います。
FORMA ADICTは市場に数あるバイブレーションの中でも特色のあるルアーとなっています。
FORMA ADICTは68mm・15gのタイプと78mm・22gの2タイプ。
特徴としてはそのフォルム。
実際に見て頂けるとよくお分かり頂けると思いますが、非常にリアル。
これは思わず魚もバイトしてしまうだろうというようなリアルフォルムが1つの大きな特徴です。
そして、波動が小さいことが大きな特徴。私個人は微波動バイブと呼んでいます。
この微波動というのは非常に大きなアドバンテージになると私は考えています。
例えばシーバスナイトゲームの定番ポイントである明暗部。
橋の常夜灯が生み出す灯りがプランクトンを集め、そのプランクトンを食べにベイトが集まる。そして、ベイトを捕食する為に、シーバスが集まるという一連の食物連鎖が起きやすい狙うべき一級のポイントです。
但し、明暗部は良いことばかりではなく
橋という誰にでも分かりやすいポイントであるという性質上、多くのシーバスアングラーがルアーを投げているポイントでもありますから、他のポイントに比べてプレッシャーの高い魚も多い傾向にあります。
明暗部にステイしていてもルアーに反応しない。或いは反応しても見切ってしまうという状況は私自身かなり経験しています。
そんなハイプレッシャーな魚を釣る1つの手段がナチュラルにアプローチすることであると私は考えています。
換言すれば、波動によるアピール力が少ないルアーを用いることだとも言えると思います。
アピール力が少なくナチュラルにアプローチすることができるルアーで言えばシンペンが一般的ですが、探れるレンジが表層のものが多く、浮き上がりやすいという性質故に、それ以深のレンジコントロールが難しい。
また、ルアーやポイント規模にもよりますが、広い明暗部ではボイルが出る地点や流芯にまで飛距離が足りないことも多い。
そんな明暗部でこのFORMA ADICTはバイブレーションプラグの為にまずしっかりとした飛距離が確保できます。
まず、魚のステイしている場所に届かないと当然釣れませんから、FORMA ADICTの飛距離は武器になります。
そして、FORMA ADICTは通常のバイブレーションプラグやメタルバイブレーションと比較すると波動が弱いです。
その波動の弱さがこのハイプレッシャーな魚を獲る為の一番の武器となります。
レンジも表層からボトムまでバイブレーションプラグの特性を活かしてオールレンジを探ることが可能です。
明暗部で何を投げても釣れない時に是非お試し頂きたいのですが、明暗部での使い方はちょっとしたテクニックが必要となります。
バイブレーションプラグですから勿論スローにリトリーブしている程度の速度では沈んでいきます。
ですが、極力レンジを一定にすることがポイントとなります。
ナチュラルなアプローチをかけるべきですから、スローに一定のレンジをトレースすることが重要なのです。
一定のレンジをキープするにはロッドティップをまず上げて角度をつけることです。
そして、リトリーブする間にレンジが落ちたと感じたら、少しロッドを煽って再度最初のレンジに戻す感じでルアーを通していきます。
これだけでも微波動バイブですから釣れますが、もう1つここで付け加えたいのが、水を受け流すように操作することです。
スローにレンジを一定に引いてくる際にFORMA ADICTに水を受けさせないように操作すると微波動がより微波動になり、よりナチュラルに魚にアプローチできます。
要はバイブレーションでありながらもシンペンのようにFORMA ADICTを操るのです。
これは流れに逆らわないようにすればできます。例えば、流れに対してアップクロスにキャストすれば、流れ以上の速さでリトリーブすることがなければ、波動はそんなにでません。
問題は自分の正面、クロスからダウンに入っていくとどんなルアーだろうが流れを受けやすくなり、波動やアクションが大きくなります。
そこを抑えるのです。
どうするかといえば、クロスから自分の立ち位置よりダウンに入ったら、ロッドを流れの方向に追従させるのです。
一定のレンジをスローにキープしながら、ロッドを流れの方向に向けていくことで流れを受けにくくなりますから、波動やアクションが大きくなることなく、ナチュラルに最後までアプローチできるのです。
これが出来るようになるには少し慣れが必要ですが、出来るようになれば確実に釣果は上がります。
このメソッドはFORMA ADICTをシンペンのように水を受け流すように使う為に私は勝手にFORMA ADICTのシンペン的用法と呼んでいます。
このメソッドは魚のプレッシャーが高い時だけでなく、低活性時にも効果が高いです。勿論活性高い魚にも効果的です。
ここまで明暗部の例でお話ししましたが、明暗部の例を出した理由はナイトゲームに於ける明暗部釣りがこのFORMA ADICTの威力、微波動のアドバンテージを体感しやすいからです。
そして、経験上よく釣れるポイントであるからです。
勿論明暗部のみならず、オープンエリアで広範囲を探る時やブレイクラインを舐めるように使用したり、オーソドックスにリフト&フォールでもその微波動バイブレーションプラグの効果は高いです。
デイゲームに於いてはジャークでの平打ちでのフラッシング効果も高いですので、リアクションバイトを誘う釣りにも適しています。
FORMA ADICTは一本でデイゲームでもナイトゲームでも使えるルアーですので、是非フィールドで実際にキャストして、微波動バイブレーションプラグの力を感じてみて下さい。
ウエイトの使い分けとしては流れがそこまで速くなく、水深が深くない、或いはシャローであれば15gを、水深があり、流れが速い場所であれば22gというのが1つの目安になりますが、ここはケースバイケースで使い分けて下さいませ。
きっと良い釣果に巡り会える筈です。